張本智和とは? USスマッシュ2026の波乱と、松島輝空との新たなエース争い

卓球の日本男子を長く牽引してきたエース、張本智和選手。14歳で全日本選手権を制した天才少年は、世界ランキング2位まで上り詰め、日本卓球の顔として世界のトップと渡り合ってきました。
この記事では、まず張本智和選手がどんな選手なのか、プロフィールと戦績、世界を圧倒するプレースタイルを詳しく紹介します。そのうえで、2026年のUSスマッシュで起きた波乱と、松島輝空選手との新たな「エース争い」にも触れていきます。
目次
張本智和とは? 日本卓球を背負う22歳
まず、張本智和選手のプロフィールを一覧で紹介します。
| 氏名 | 張本 智和(はりもと ともかず) |
|---|---|
| 生年月日 | 2003年6月27日(22歳) |
| 出身 | 宮城県仙台市 |
| 所属 | トヨタ自動車(実業団)/岡山リベッツ(Tリーグ) |
| 戦型 | 右シェーク・両面裏ソフトのドライブ型(右利き) |
| プレースタイル | 前陣からの超高速卓球。世界トップを抜くバックハンドが最大の武器 |
| 世界ランキング | 3位(2026年・USスマッシュ後) |
| 備考 | 14歳で全日本選手権を最年少優勝。「チョレイ!」の雄叫びでも有名 |
主な戦績
- 2018年 全日本選手権 シングルス優勝(14歳・史上最年少)
- 2018年 ITTFグランドファイナル 優勝(15歳・史上最年少)
- 2021年 東京五輪 男子団体 銅メダル
- 2022年 アジア選手権 シングルス優勝(日本勢33年ぶり)
- 2024年 パリ五輪 男子シングルス ベスト8
- 2024年 全日本選手権 シングルス優勝
- 2025年 ワールドカップ 男子シングルス 銅メダル
- 2026年 世界卓球ロンドン 男子団体 準優勝
- 2026年 USスマッシュ 男子シングルス ベスト16
14歳での全日本制覇をはじめ、数々の「史上最年少」記録を打ち立ててきた張本選手は、長く日本男子のエースとして世界のトップと渡り合ってきました。2026年5月には世界ランキング2位まで到達しています。
USスマッシュ2026で張本智和に何が起きたのか
世界2位として優勝を狙ったUSスマッシュ2026。しかし張本選手は、3回戦(ベスト16をかけた一戦)で足をすくわれました。
相手は、中立選手(AIN)として出場したロシア出身のウラジミール・シドレンコ選手。世界ランキングは37位で、格上の張本が有利と見られていました。ところが試合は、シドレンコが11-8、13-11、11-8のストレートで勝利。張本は第2ゲーム、10-6とゲームポイントを握りながら逆転を許すなど、要所で競り負けての完敗でした。
皮肉だったのは、この後の展開です。張本を破ったシドレンコはそのまま勝ち上がり、決勝まで進出。その決勝で待っていたのが松島輝空選手でした。松島はシドレンコを4-2で下して優勝。結果として「張本を倒した選手を、松島が倒して頂点に立つ」という構図が生まれ、エースをめぐる物語がいっそう際立つことになりました。
張本智和の強さ ― 世界を圧倒したバックハンド
今回は苦杯をなめましたが、張本選手が世界トップクラスの実力者であることに変わりはありません。その強さの核心を見ておきましょう。
最大の武器はバックハンド
張本選手の最大の特長は、バックハンドの威力と精度です。中国のトップ選手でさえノータッチで抜かれるほどの破壊力を持ち、元全日本男子監督の倉嶋洋介氏も「実はバックハンドが最大の武器」と評しています。台に近い前陣に構え、相手に時間を与えない超高速の展開で世界を圧倒してきました。
フォーム大改造による進化
2020年、国際大会が中断していた期間に、張本選手はフォアハンドのフォームを自ら大改造しました。それまではフォアサイドへの展開に課題がありましたが、改造後は両ハンドで世界の列強と互角に打ち合えるレベルへと引き上げています。トップに居続けながら自分を作り替える。この探究心こそ、張本選手の強さの土台です。
憧れの選手のようなバックハンドを打ってみたい方へ。卓球サークルROOTは初心者も歓迎しています。参加方法はこちら / 公式LINEで友だち追加
松島輝空との「エース交代」論
2026年、卓球ファンの間で語られているのが「日本男子のエース交代」です。
その象徴が、同学年ならぬ世代交代の構図です。2026年の全日本選手権では、張本選手は松島選手に敗れてベスト4に終わりました。そしてUSスマッシュでは、松島がグランドスマッシュ日本勢初制覇という歴史的偉業を達成。優勝で得たポイントにより、世界ランキングでも松島が4位へ浮上し、2位だった張本は3位へと後退しました。日本勢のトップが入れ替わった瞬間です。
興味深いのは、二人が国際大会ではライバルでありながら、国内のTリーグでは同じ岡山リベッツで「ツインエース」を組むことです。2026-2027シーズン、張本選手と松島選手はチームメイトとして年間優勝を目指します。敵として頂点を争い、味方として同じ目標を追う。この関係が、二人をさらに高め合っていくはずです。
とはいえ、松島選手の台頭は「張本の終わり」を意味するものではありません。長く一人でエースを背負ってきた張本選手に、ようやく本物のライバルが現れた。そう捉えるほうが自然です。二人が競い合うことで、日本男子全体がさらに強くなる。エース交代論は、むしろ日本卓球の層が厚くなった証拠なのです。
パリの悔しさからの復活と、残る課題
張本選手の歩みは、決して平坦ではありませんでした。2024年のパリ五輪では、シングルスでベスト8止まり。メダルに届かなかった悔しさを味わっています。しかしそこから立て直し、2026年には世界ランキング2位まで返り咲きました。逆境から這い上がる力を、張本選手はすでに証明しています。
一方で、世界の頂点に立つための課題も指摘されています。専門メディアの分析では、中国勢の「ミート打ち」(ドライブを早いタイミングで叩く打法)への対応が依然として鍵とされています。この壁を越えられるかどうかが、張本選手が世界一に挑むうえでの最後のテーマになりそうです。
それでも張本智和は終わらない
USスマッシュでの敗退は、確かに悔しい結果でした。しかし張本選手はまだ22歳。豊富な国際経験と、世界ランキングトップ3の座は揺らいでいません。
次の大きな目標は、2028年のロサンゼルス五輪です。松島選手という強力なライバルとともに、日本男子の中心として世界に挑む。今回の一敗は、その長い物語のなかの一つの通過点に過ぎません。むしろ、ここからの張本選手がどう巻き返すのか。そこにこそ注目が集まります。
まとめ
張本智和選手は、USスマッシュ2026では世界2位ながら3回戦で敗退し、松島輝空選手にエースの座を譲る形となりました。しかし、14歳での全日本制覇に始まる輝かしい戦績、世界を圧倒するバックハンド、そして逆境から復活してきた実績は、いささかも色あせていません。
松島選手の台頭と、張本選手の巻き返し。二人のエース争いは、これからの日本卓球を何倍も面白くしてくれるはずです。LA五輪へ向かう張本智和から、目が離せません。
よくある質問
張本選手について、検索でよく調べられる疑問に、最後に補足しておきます。
張本智和選手はどんな戦型・プレースタイルですか?
右利きのシェークハンドで、両面に裏ソフトラバーを貼るドライブ型です。台に近い前陣から放つバックハンドが最大の武器で、そのスピードと威力は世界トップクラス。相手に時間を与えない高速の展開で主導権を握ります。
張本智和選手はなぜUSスマッシュで負けたのですか?
3回戦で、世界37位のウラジミール・シドレンコ選手(ロシア出身の中立選手)に0-3で敗れました。第2ゲームでゲームポイントを握りながら逆転を許すなど、要所で競り負けたのが敗因です。なお、そのシドレンコ選手は決勝まで勝ち上がり、松島輝空選手に敗れています。
張本智和選手と松島輝空選手はどちらが強いのですか?
2026年時点では、全日本選手権やUSスマッシュの結果、世界ランキングの逆転(松島4位・張本3位)から、勢いは松島選手にあります。ただし張本選手はまだ22歳で世界トップ3を維持しており、二人の力は拮抗しています。LA五輪へ向けたライバル関係として注目されています。
世界のトップで競い合う選手たちも、はじまりは1台の卓球台からです。「あんなバックハンドを打ってみたい」「京都で卓球を始めたい」と思ったら、まずはラケットを握るところから。ROOTでは、初めての方からしっかり上達を目指す方まで、それぞれのペースで卓球を楽しめる環境を用意しています。
京都で卓球を始めるなら、卓球サークルROOTへ。
ROOTは京都で一緒に打つ仲間を募集しています。「初めて」の方も、ブランクのある方も、上達を目指す方も大歓迎。ラケットの貸し出しもあるので、手ぶらで気軽にのぞいてみてください。活動日・場所・参加費などの詳しい参加方法は、下のボタンからご確認いただけます。ご質問やお申し込みは公式LINEが一番スムーズです。
参考・出典
- Rallys(ラリーズ)|張本智和、無念のストレート負け シドレンコに初黒星
- 卓球王国WEB|篠塚大登がカルデラノを撃破、張本智和は伏兵・シドレンコに敗れる
- SPREAD|前回準Vの張本智和も初対戦のサウスポーにストレート負け
- Rallys(ラリーズ)|張本智和らを下したシドレンコってどんな選手?
- 卓球王国WEB|卓球世界ランキング
- Wikipedia|張本智和(プロフィール・戦績)
- Rallys(ラリーズ)|松島輝空が岡山リベッツに加入、張本智和とのツインエース体制
※記録・数値は公開時点の各種報道に基づきます。